2月4日第3回口頭弁論期日

※ 第1次署名提出を行いました。
日本版 18,893筆、
韓国版 8,486筆、
総計 27,379筆を提出しました。
ご協力ありがとうございました。
引き続きご協力をお願いします。

16:00  第3回口頭弁論(東京地裁)
 原告代理人から原告の主張と今後の進行について意見陳述

18:00〜19:30 報告集会
(弁護士会館 一弁講堂)

ソロクト第3回弁論報告

1 2月4日。連日の厳しい寒さは和らいではいましたが、せっかくの青空は、霞ヶ関のビルの合間からしかのぞけません。陽光の届かないビルの谷間は、やはり冷えます。しかし、この日のために再来日していたチャンギジン・ハラボジを先頭に、東京地裁に向けて行進する原告団、支援者、弁護団の熱気は、そうした冷気を吹き飛ばしてくれるようでした。

2 弁論に先立ち、この日までに集まった早期・公正判決を求める署名2万7000筆あまりを、裁判所に提出しました。チャンさんやソロクト自治会長のキムさんたちが、それぞれの表現で、この署名に込められた想いを代弁しました。居並んだ裁判所職員のみなさんも、神妙な面持ちで聞いていました。

3 そして、弁論は、この日で3回目。法廷は、またもや満席。

  そのなかで、鈴木敦士弁護士は、「小鹿島更生園は朝鮮総督府癩療養所官制に基づき設立されたものであり、他の園と同様に勅令により組織が定められている国の組織で」あって、小鹿島更生園と内地の国立癩療養所との人事交流があった事実、小鹿島更生園の職員の給料が内地に報告されていた事実、予算が内地に報告され国の機関として措置されていた事実、内務省が開催した「官公立癩療養所所長会議」には小鹿島更生園園長も正式メンバーとして出席していた事実などから、小鹿島更生園がまさに国立の療養所であったことを喝破しました。

また、この日、原告側は、参議院議員の江田五月さんと歴史研究家の滝尾英二さんの二人を証人申請しました。江田さんは、ハンセン病補償法成立に大きく貢献した超党派の「ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会」の会長です。また、滝尾さんは、日韓のハンセン病史研究の第一人者です。この証人申請に際し、野間啓弁護士は、ハンセン病補償法の「立法者意思については、立法者である国会の構成員の供述を得ることは不可欠であり」江田さんの証言は「法案作成経過について得られる唯一の現実的な証拠」であり、滝尾さんも朝鮮半島におけるハンセン病政策の展開、その法制度上の特徴、療養所内における人権侵害の実態等について「証言する人物であり、これまた争点事実に関する証人である」として、裁判所に対し、証人の採用を迫りました。

残念ながら、裁判所は、判断を留保し、この日のうちに証人の採用までにはいたりませんでした。

原告側は、二人の証人のほかにも、原告二名ていどの本人尋問も要求する見込みです。

4 続いて、場所を日弁連ビルに移して、報告集会が開催されました。これも、会場が埋め尽くされ、決して衰えることのない熱を感じさせました。

  原告のチャンさんは、集会のなかで、結論が早く出ないことへの苛立ちを口にされました。「少しでも多くの原告が、よい結果を聞けるようにしてほしい。」初めての補償請求以来、すでに10人もの方が亡くなられています。早期解決でないと意味のない訴訟であることを、あらためて肝に銘じなければなりませんでした。

  証人予定者の滝尾さんも発言されました。日本の裁判所でハンセン病政策による人権侵害が告発され始めてからもなお、日本人の自国民中心主義のためにほったらかしにされてきたソロクトの方々に対し謝罪の言葉を口にされました。人権に人種も国境もない。私たち弁護団に対しても、鋭く、厳しいお叱りであったと思います。

5 次回弁論は、4月13日(水)です。この日は、ソロクトの弁論が午前11時から、台湾楽生院の弁論が午後3時から、それぞれ行われます。台湾楽生院については、この日が第1回期日で、原告の意見陳述などが予定されています。

  これで、日本のハンセン病政策により被害を受けた日韓台三か国の被害者が、東京の法廷で、共に闘うことになりました。

  国は、先のハンセン病訴訟で、被害はないと主張していました。ところが、今回のソロクト訴訟では、被害を否定するどころか、被害の有無を無視するという態度をとっています。被害があるかないかなんて何の関係もない・・・、これがこの裁判での国の態度です。

  あのハンセン病訴訟はなんだったのか、国が謝罪したのはなんだったのか、まさに反省の真摯さが問われなければなりません。

  チャンさんの仰るとおり。腹いっぱいのバナナを食べたいというハラボジ、ハルモニのささやかな願い、そして、老骨にむち打っての命がけの闘い。これに報いる結果を、早く。

  署名ともども、裁判の傍聴もよろしくお願いいたします。


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