ハンセン病補償法改正1周年 記念講演会 ―到達点と残された課題―

採択された集会宣言 

2005年10月25日に,東京地方裁判所で下された判決を受け,2006年2月3日、ハンセン病補償法が改正されました。これにより,韓国ソロクト更生園・台湾楽生院をはじめ,日本が植民地時代に行った強制隔離政策のもと,日本国外のハンセン病療養所に入所を余儀なくされた方々への補償の道が開かれました。
 それから1年,補償の手続はどこまで進み,入所者のみなさんが抱える問題はどこまで解決されているのでしょうか?
 ハンセン病補償法改正1周年を翌日に迎える2月2日,下記の方々のお話をききながら,検証を行い,真の解決のために何が必要なのかをみなさんとともに考えたいと思います。

ご案内チラシはこちら(PDF)

2007年2月2日(金) 午後6時開場、午後6時半開演
場所 四谷区民ホール 
      地下鉄丸の内線「新宿御苑駅」より徒歩5分
    新宿区内藤町87番地 TEL:03-3351-2118
        >>>MAP(PDF)>>>施設概要
プログラム
基調講演 徳田 靖之 弁護士 
       (ハンセン病小鹿島更生園・台湾楽生院補償請求弁護団)

未認定者からの訴え 
       チェ・サンスさん(韓国ソロクト病院)  
       ナム・サンチョルさん(韓国ソロクト病院)

韓国定着村からの訴え
       イム・ドゥソンさん 

ミクロネシア調査報告   
       藤野 豊さん (富山国際大助教授)


集会宣言

 2006年2月3日、ハンセン病補償法改正法が国会を通過した。
 私たちは、その1周年を記念してここに集った。
 ハンセン病補償法の改正は、ハンセン病強制隔離政策を戦前の植民地・占領地においても実施したことの過ちを認め、「深くおわびする」とともに、旧植民地・占領地の被害者にも日本国内における被害者と同等の補償を確保するものとなった点で大きな意義を有している。
 この改正法を勝ち取るために、不自由な体に鞭打って訴訟に立ち上がった、韓国と台湾の原告のみなさんの不屈のたたかいに、私たちは敬意を表すると共に、苦しい人生を乗り越え、年老いてもなお人間としての誇りを失わなかったみなさんの姿に大きな感動をもらったことを感謝する。また、韓国と台湾の原告のたたかいを我がこととして支援に立ち上がった日本の被害者のみなさんや市民のみなさんの大きな支援の輪に、深く感謝する。
 この補償法の改正により、すでに、台湾の関係者28名全員、韓国の関係者155名が認定された。しかしながら、戦前の資料が十分に残されていない韓国においては、いまだ認定されていない人がソロクト在住の人で32名、その他定着村等に在住の人で254名が残されている。資料がないことは請求者の責任ではない。これらの人が早急に補償を受けられるよう、厚生労働省が全力をあげて補償実現のシステムを確立することを求める。
 また、改正法成立の際、厚生労働大臣は、ソロクト更生園や台湾楽生院以外の施設についても調査の上で対象施設に加えていくことを約束したが、この作業は極めて遅れている。厚生労働省がこの作業に早急に着手し、告示改正により対象施設を拡張することを求める。
 私たちは、この問題に取り組む中で、韓国や台湾にも日本と同様のハンセン病に対する差別や偏見が現在に至るまで色濃く残っていることを知った。差別や偏見をなくしていくためのたたかいは、これからの私たちに残された大きな課題である。私たちは、これからも韓国や台湾の友と固く手を握り合い、共通の目的のために心を合わせてたたかい続けていくことをここに誓う。
 さらに私たちの連帯が、アジアに、世界に広がっていくよう、力を尽くす。

2007年2月2日

ハンセン病補償法改正1周年記念講演会参加者一同